暑い。とにかく暑い。エジプトは今真夏。連日40℃くらいの気温。ただゆっくり歩いているだけで汗が滝のように流れる。普段はエアコンの嫌いな私たちも、ここではエアコン付のホテルの部屋がまるで天国のよう。
エジプトについて2週間。
暑さのせいか、それともエジプト人の気性のせいか、すでに疲れ気味。
エジプトの第一印象は「男性中心社会」。2週間過ぎてやっといろんな街に行って女性を見かけるようになってきたものの、見かけるのはほとんど男性。女性はまだ専業主婦が主で、ほとんどが家で家事や育児に時間を費やしているからだろう。お店、レストラン、銀行、観光地、どこに行っても男、男、男。そしてその男性諸君はかなり気性が激しいのか、簡単にそこらじゅうで口論が起こっている。特に9月に入っててからはラマダン(イスラム教の断食の月)で、日の出から日没までは飲まず食わず(タバコもだめ)で、余計にイライラいている人たちが増えているような。ちなみにエジプト人の喫煙率はかなり高い。でも気性は荒いものの、大半の人たちはとても親切で、面白い。カイロ空港に早朝2時に着いた私たちが、探していたバス停に無事に着けたのも、親切な人たちが助けてくれたおかげ。
そのほかの印象といえば、砂漠地帯なので、ナイル川の流域や、海岸沿い以外は本当に砂以外は何もない。ここで住んでいる人たちはただ住む家を建てる資材を集めるだけでも大変なことに違いない。大奥の家は瓦礫を重ねてセメントでくっつけたような家に住んでいる。ナイル川の流域は緑豊かで昔からエジプトの人たちがナイル川の恩恵に預かって暮らしてきたのが本当に納得できる。
<シナイ半島・ダハブ&スキューバダイビング>
カイロ空港に着いたすぐその足で、シナイ半島のダハブという小さなバックパッカーの楽園の街まで移動。ここでの目的は、世界的にも有名な赤海でのダイビングを楽しみつつ、私たちのダイビングの資格をアドバンス(上級)にするためのコースをとる事。夢のイルカやサメとの遭遇は叶わなかったけれど、たくさんの魚やさんご礁を見ながら真っ青な海にもぐるのは、まるでスカイダイビングでもしているような気分だった。
ダハブの街はエジプトのタイといわれるだけあって、南国の海沿いのとても居心地のいい街だった。海沿いに並んだレストランは、波音を聞きながら昼寝でもしてくださいとでもいわんばかりのセッティング。食後はそのままごろんと横になって、本を読んだり、お昼寝をしたりできるのが本当に気持ちよかった。ダハブはとっても安全で、表通りだったら女性一人で歩いてもぜんぜん大丈夫なくらい安全なところ。久々の海外の旅行を始めるのにはちょうどいい街だったかな。
<アスワン ナイル川フルッカツアー>
シナイ半島のダハブを後にして次に着いたのは世界最大のダムで有名なアスワン。ここから、ナイル川フルッカボート(伝統的な帆船)で下るというツアーをする。モーターはなく風だけが原動力の帆船なので、風を受けるためにジグザグに進まなくてはならず、ナイル川を進むのもとってもゆっくり。ナイル川の流れはとても穏やか。川沿いにはヌービアンという民族の街が点々とあって、小さなカヌーでサトウキビを運んでいる人たち、川で泳いでいる人々、魚つりをしているひとたち等々、ナイル川とともに生活している人たちの様子を垣間見ることができてとてもよかった。このツアーは寝るのも食べるのもボートの上なので、久々に炎天下の中を歩き回る疲れや、忙しい街の中の喧騒から開放されて、川の上でゆったりできるのはなんとも言えず格別だった。
2日目の夜はキャンプファイアーを囲んで、船のキャプテン(ヌービアン)たちがドラムを使いながらたくさんの歌や踊りも披露してくれた。
ナイル川で極上のリラックスをしたい人には超お勧めのツアー。なんてたって船のキャプテンまでが舵を取りながら昼寝できるくらいですから。
フェルッカツアーをコムオンボという小さな街で終えてからは、また現実に戻って炎天下の中の移動。コムオンボとエドフという街で遺跡を訪ねた後は次の目的地ラクサーへ。エドフとラクサーの間は、数年前にテロで観光客が襲撃されるという事件があってから、観光客が乗ったバスはみんな一緒に武装警察の乗った車にはさまれて走らなければいけないという決まりになっている。私たちの乗ったミニバンの運転手は、典型的な気性の荒いエジプシャン。観光客を乗せたミニバンが5,6台列になり、最初と最後に警察の車が走っているというのにもかかわらず、その列の中の先頭になろうと、ほかのミニバンを抜かすためクラクションは鳴らすわ、あおりまくるわの始末。どれだけ急いでも、警察を抜かすことはできないんだから仕方ないのに。そして必死の努力の末、この列の先頭にたどり着いた彼はやっと落ち着いた様子で運転し続けたのでした。めでたしめでたし。
エジプトについて以来まだ偉大な文明の歴史に触れていない私たち。ラクサーとカイロではやっと遺跡やピラミッドを訪れる予定。その報告は次の日記で。
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